試験期間中のアルバイトについて思うこと

日記じゃなくて,「年記」化しているw

最近の大学生を見ていて,ふと思ったことがあったので,筆を執ることにした.

現在,後期の授業期間の最終週である.すなわち,評価週間だ.当然ながら多くの科目で期末試験が実施され,その科目の単位認定がなされることになる.この大事な時期に,アルバイトに行く学生の多いこと.私が学生の頃と比べると信じられない,というのが正直な感想だ.

もちろん,試験勉強なんかしなくても単位を取る自身がある優秀な学生ならまだしも,バイトに行った挙句,次の日の試験で玉砕したというツイートをつぶやいている学生も少なくない.何のために大学に来ているのか?

基本的に勉強する/しないは個人の自由だと思うので,バイトするなとは言わない.バイトだって社会勉強になるし,コミュニティを広げるという点でメリットも多い.だから勉学に支障のないアルバイトは歓迎というのが私の考え.それはさておき,試験まで捨ててアルバイトする理由はなんだろう?お金が欲しい?就活時に一生懸命やったこととしてアピールしたい?

一生懸命バイトして,数年後の就活での面接官の質問「学生時代に頑張ったことはなんですか?」に,学生「アルバイトです」と答える.文系学生ならそれで良いと思うが,工学部等の専門教育課程において,アルバイトを頑張った学生を会社は採ってくれるのだろうか?そういう会社は少ないと思う.専門知識を持っていない理系出身者を採るくらいなら,コミュニケーション力が高い文系学生を採用した方がよっぽどメリットは大きいだろう.理系は専門知識を見につけてなんぼだと個人的に思う.

お金が必要なのは分からなくはない.ただ,留年してしまうと,授業料がもう1年(あるいは数年分)必要になることが分かっているんだろうか.国立大学の授業料はいくら安いと言っても,年間60万円弱必要である.1年留年するだけですごい損失になる.(もちろん留年にはいろいろな理由があるので留年は必ずしも悪でないことは承知している.) 多くの学生は親に負担してもらう.実家の家計を圧迫させることにもなりかねない.そういう学生は親に申し訳ないと思わないのだろうか.

お金を稼ぎたいと思っている学生は,目先のバイト収入を追い求めるのではなく,もっと先を見据えて「生涯所得」ということを考えたら良い.せっかく大学に入学を許可されているのだから,そのチャンスを最大限に活かさなくてはもったいないと思う.